「子供が生まれた時はすごく優しかったのに、最近義理のお母さんにチクチク言われる…」
「育児書で育児の勉強をしていたけれど、やっぱり先輩ママであるお母さんの言う通りにしないとだめなの?」
「病院では薦められていないことを平気でしようとしてくるけれど、これは…」
少しずつ育児に慣れてきた頃、義理のお母さんに対してこんな悩みありませんか?
赤ちゃんの笑顔に癒され、自分の育児方法もなんとか定着しつつあり、自分にも少しずつ自信が付いてくる頃でしょう。
そんな時に、まさかの横槍…お母さんにとっては結構な衝撃ですよね。
でも、
「この先もずっと続く姑嫁関係だから、我慢しなくちゃ…」
「大丈夫、たくさんの人が関わる育児はきっと良いはず」
「同じ親だもん…変なことなんてしないでしょ」
と、何となくでやり過ごしていたら、赤ちゃんの将来に大きく悪影響が出る可能性もあるのです。
今と昔の育児の方法・考え方は、かなり変化してきています。
昔は普通にしていたことが、今はNG!ということも多々あります。
しかし、それを知らない両親・義両親は何かと育児の先輩としてアドバイスをしてきますよね。
実の両親ならば、はっきり言えたりしますが、義理の両親となるとそうも言えない…となるのではないでしょうか?
そこで今回は、自分の赤ちゃんを守るために、お姑さんの育児の口出しから上手く乗り切る方法をご紹介します。
夫から伝えてもらう
お姑さんとの関係に波風を立てずに、こちら側の思っていることを伝えるのなら、一番良い方法は夫から言ってもらうことです。
「色々と心配してもらってありがたいけれどさ」など、ありがたいと本音では思っていなくても、一言感謝の言葉があるだけで、だいぶ印象も変わってきます。
ただ、夫から伝えてもらう方法が一番良くても、夫が妻の育児に対する考えや育児自体にあまり協力的でなければ、お姑さんにも上手く伝えられません。
その為、育児について夫婦でよく話し合う必要があります。
子どものお世話、家事でバタバタと忙しいお母さんにとって、夫に色々伝える…というのは、決して容易いことではないでしょう。
しかし、ここでしっかりと方針を決めることで、後々のお姑さんとの関係が良好なものになってくるのです。
夫婦で話し合う際には、
「今のお母さん(妻)の状態」
「今と昔との子育ての違い」
についてポイントを押さえてみると良いでしょう。
お子さんの月齢にもよりますが、
“いつも赤ちゃんが安心できるように傍にいてあげたい”
“愛情をたっぷり注ぎたい”
“今は(妻が)少し疲れているみたいだから、そっと見守ってほしい”
“今と昔は○○が違うから、今の方法で育てていきたい”
などでしょうか。
そして、夫婦で話し合った内容をあたかも「夫の意見」として、お姑さんに伝えてもらいましょう。
実の息子(もう大人です)の話を頭から否定するご両親は、多くはないでしょう。
面倒くさいからと放っておくのではなく、きちんと一度向き合って伝えることが大事なのです。
情報源や根拠を明確にする
もう一つは、どこから得た情報なのかを明確に伝えるということです。
育児方法のあれこれを得る手段としては、今は手軽な方からインターネット、育児書、病院や健診などで訪れる保健所くらいでしょうか。
お姑さんに伝えたい内容に、きちんとした理由があれば、納得してもらえる場合が多いです。
ただ、インターネットに疎い世代のご両親だと、インターネットの情報なんて…と跳ね返されてしまうかもしれませんので、インターネット以外の情報源を頼る方が良いかもしれません。
そして、お子さんの状態やご家庭によって、かなり差は出てきますが、初期の頃に言われそうなことは
「そんなに頻繁に授乳しない方が良い」
「沐浴後は白湯にした方が良い」
「抱きぐせがつくから泣いても抱っこしない方が良い」
「白湯や果物の果汁も早いうちからあげた方が良い」
…などでしょうか。
今の育児方法は、私達が子どもの頃のものとはかなり変わってきています。 一番大きいなと思うのは、“赤ちゃんとお母さんのスキンシップの必要性・重要性”です。
先程挙げた例で、「果汁を早いうちから〜」以外は、スキンシップに関わることです。
授乳の回数が多いのは、一度に吸える量・飲める量などで個人差があるからとも言えますが、もう一つ“お母さんの温もり”を求めて…ということもあります。
赤ちゃんはお母さんの匂い・体温・声などで安心するのです。
乳首をくわえているだけで安心するのです。
また、今は「抱きぐせがつくから抱っこしすぎない」ではなく、「赤ちゃんが求めたらたくさん抱っこを」と言われています。私も産院で言われました。
赤ちゃんは泣くことで色々なことをお母さんに知らせます。
泣いて知らせたら、お母さんがすぐに駆けつけてくれる、お母さんが自分のことを助けてくれるから、泣いてお母さんを呼ぶのです。
オムツ濡れたよ・暑いよ…から寂しいよまで全ての感情を泣くことで知らせます。
それを「泣いても抱っこしない」としていると、赤ちゃんは泣いてもお母さんは来ないから、自分の身近なものを助けてくれる相手とみなしてしまいます。
赤ちゃんが泣かない・笑わない…たくさん抱っこをしてあげないと、いわゆる「サイレントベビー」という重い状態になってしまう危険性もあります。
また、白湯や果汁についても産院から言われたことをご紹介するのですが、私は助産師さんに「白湯っておいしい?」と聞かれました。
…感じ方は様々ですが、「おいしい!」とはあまり感じないような気がします。
そんな「“あまりおいしくないもの”は、赤ちゃんだって嫌がるよ〜。だから、沐浴の後は母乳だったりミルクだったりで、お母さんがしっかり抱っこしてリラックスの時間にしてあげたら良いのよ」と教えてくれました。
最近の育児書にも、沐浴の後は母乳を…という記載があります。
また果汁は、食物アレルギーが増えてきている時代なので、早めにアレルゲン物質を含んでいる果物(たいてい、クセのないりんごから始めますが、りんごはアレルゲン物質を含んでいます)を口にさせなくて良いというのが最近の方法です。
昔は3ヶ月前後から果汁を与えていましたが、この時代の変化が与えない理由なのです。
相手にしない
それでも、いくら言っても我慢しても、なかなか改善されない…なんて場合もありますよね。
その場合、“相手にしない”のが一番だと思います。
と言っても無視するわけではなく、ちょっと口を挟まれたら「そうですね〜」「わかりました〜」と柔らかく笑顔(たとえ引きつっていても)で、時には「ふふふふ〜」と愛想笑いをしながら、シャットダウンしてしまいましょう。
お母さんがある程度徹底して赤ちゃんに接していると、そのうちに諦めてもらえるということもあります。
赤ちゃんを守れるのは、お母さんのあなただけです。
昔の育児方法が全てだめという訳ではありませんが、今懸念されている育児方法も取り入れ、自分なりに愛情をもって育児をしてみてくださいね。
まとめ
私の夫は男四人兄弟の長男です。
そのため、娘が生まれた時は“女の子+初孫”の相乗効果もあり、“姫”のように扱ってくれました。
育児への口出しも「女の子を育てたことないから、女兄弟のいる○○ちゃん(私)の方がわかっているよね」と見守ってくれました。
しかし一つだけ、どうしても私が譲れないことが。
それは「大人が口付けた食べ物を赤ちゃんに食べさせる」ということでした。
赤ちゃんの何も菌がいない口の中に、大人の唾液(ミュータンス菌)が入ると虫歯になりやすくなると読んだり聞いたりしていたので、これだけは死守していました。
おかげで全て未然に防ぎました。
その際、ちゃんと説明しましたし、万が一そんな場面に遭遇した時は、「ごめんなさい〜、子どもと大人で食べる箸を分けているので」と言っていました。
何度も(しつこく)言っていたので、一年後には義理の両親もしなくなりました。
育児方法のあれこれを巡る対決は、長期戦だと思いますが、赤ちゃんのお父さんとお母さんは、あなたと旦那さんなのです。根気よく頑張ってほしいなと思います。
コメント