「乳児湿疹がひどくて、なかなか治らない。」
「乳児湿疹は、軟膏を塗る以外にどんなケアをしたらいいの?」
など、お悩みはありませんか?
そのままにしておくと、
「乳児湿疹のケアが悪くて、治ってもまたぶり返してしまう。」
「湿疹が出ている我が子を見ると、なぜだか申し訳ない気になってくる。」
「乳児湿疹のかゆみで、かゆそうにかきむしる姿は見ていられない。」
など色々な心配事につながります。
産まれたばかりの赤ちゃんの肌はとても敏感で、免疫力も弱いため様々な肌トラブルに見舞われがちです。
そこで、今回は、乳児湿疹の原因と簡単な5つのケアの方法についてまとめてみました。
乳児湿疹とは?
乳児湿疹とは、生後2週間頃から赤ちゃんの肌に現れる湿疹の事です。
たいていは時期が来れば自然治癒ことが多いです。
しかし、元々肌が弱い子やアトピー持ちの子は、乳児湿疹の症状が強く出る事があり、適切な処置が必要になる場合があります。
また、乳児期は詳しい原因解明が困難なため、6ヶ月頃までの湿疹は乳児湿疹と総称されます。
私の娘も乳児湿疹が強く出た方で、常に口の周りは真っ赤になってしまっていました。また、おでこの辺りにも湿疹が多く出ていました。
1ヶ月検診後、症状がなかなか改善しない為に皮膚科を受診しましたが、始めは乳児湿疹との診断をもらい、月齢を重ねると乾燥性のアトピー性皮膚炎と診断されました。
乳児湿疹の原因は
乳児湿疹の原因はいくつかあります。
肌の過剰な皮脂分泌や乾燥などにより、正常な皮膚バランスが保てなくなり、湿疹となって表れるのです。赤ちゃんの肌は刺激に弱く、ダメージを受けやすくなっています。
体の中で起こるホルモンのバランスの変化も一因です。
生まれてから3か月くらいまでは、皮脂や油分の分泌が盛んな時期になります。この時期に起こる湿疹は、脂漏性の油分が毛穴に詰まって起こるものが多いです。
また、4か月を過ぎると、逆に乾燥しがちになります。この時期に起こる湿疹は乾燥によって、皮膚の水分バランスが乱れることで起こるものが多いです。
体の部位によって、皮脂が多い部分と少なくて乾燥しがちな部分が混在することもありますので、よく観察することが大切です。
アトピー性皮膚炎が原因の場合もあります。
アトピーは遺伝性が強いと言われているので、パパやママがアトピー性皮膚炎と診断された事があったり、6ヶ月以上湿疹の症状が続くようなら、アトピー性皮膚炎が原因である事も考えた方が良いかもしれません。
乳児湿疹のケアと予防法
多くの赤ちゃんの肌に症状が現れる乳児湿疹ですが、家庭でも適切なケアをすれば症状の悪化を抑える事が出来ます。
さらに、症状が良くなれば、使用するステロイド軟膏の量や回数を減らすことにもつながります。
そんなに難しい事ではないので、ここでいくつか紹介したいと思います。
石けんできれいに洗いましょう。
乳児湿疹の原因のひとつに、過剰な皮脂分泌で毛穴に皮脂がつまってしまうことやよだれ、ミルクをこぼすことの汚れがあります。
それをそのままにしておくと、かぶれや湿疹が出てきてしまうのです。
湿疹が出てくると、石けんを使って洗う事をためらいがちですが、清潔にするためにもしっかり石けんで洗ってあげてください。
乳児用の肌に優しい石鹸も何種類か販売されていますので、それを使うのがよいでしょう。
なお、石けんを泡立てる時には、泡立てネットを使うときれいな泡が簡単に作れます。
石けんの残りかすが肌に残っていても、湿疹の原因になることもありますので、しっかり泡立てたものを使いたいですよね。
そして、脂漏性の場合は小さな毛穴に皮脂がたまりやすいので、入浴前にワセリンやプロペトを患部に塗布して落ちやすくし、 泡で優しくクルクル円を描くように洗いすすぎます。
刺激を少なくしっかり洗い落とすことが大事です。
この方法を見たとき、「脂漏性なのに油分のあるワセリンとかを肌に塗っていいの?」と思いませんでしたか?でも、洗い流すので大丈夫です。
油は、油に溶けやすく水には溶けにくい性質があります。
まず、ワセリンを薄く肌に塗ることで、毛穴に詰まった皮脂と混ざり合い溶けやすく肌から離れやすくして、その後で洗い流すことで汚れが良く落ちるようになります。
逆に、肌が乾燥ぎみの所を洗うときは、無理に石けんを使わずに、お湯で流すだけにしてみたり、2~3日に1回石けんを使って洗うなど、工夫すると良いですよ。
しっかりと保湿をする。
乾燥が原因で、湿疹ができている場合は、顔や背中などカサカサのところは洗い落とすより、入浴後すぐの保湿やこまめな保湿が大切です。
お風呂上りは、肌に残っている水分量が多くて、このタイミングで保湿をすることで、より効果的に肌の保湿を行うことができます。
また、お風呂上りだけでなく、朝起きた時や気づいたときに、一日に数回、患部の状態を見ながら、保湿剤を塗ってあげましょう。特に、冬場は空気が乾燥しますので、保湿がより大切になってきます。
温度と湿度を再確認する。
寝ている時間が長い赤ちゃんは、大人よりも代謝が良くてたくさん汗をかいています。部屋の温度が高すぎると、いつも以上に汗をかいてしまって、肌が汚れやすくなってしまいます。
特に夏場は、汗をかいたらこまめに着替えをしたり、ガーゼなどで顔や首筋、腕や足のくびれなどをきれいに拭いてあげる必要があります。
赤ちゃんの様子をみながら、暑すぎないように衣類の調節をしたり、布団を一枚減らしたりして、赤ちゃんの不快感を減らすことが大切です。
また、冬場が空気が乾燥しているので、部屋の湿度が低くなりがちです。乾燥した空気の中では、赤ちゃんの肌の水分が奪われやすくなります。
そこで、赤ちゃんのいる部屋には、加湿器をもう一台置いたり、濡れタオルを干しておくなどして、湿度を高める工夫をしてみましょう。
部屋の湿度が、50~60%だと理想的です。
私も、湿度ってあまり気にしたことがなかったのです。
でも、部屋に湿度計をおいてエアコンをかけてみたら、湿度が30%を切ってしまっていてびっくりしました。それから一生懸命加湿するようになりました(笑)
衣服は肌に優しい物を着用する
赤ちゃんの敏感な肌は、衣服との摩擦による刺激も受けやすいです。肌着は、綿100パーセントなどの肌に優しい物を着用させましょう。
肌を接触する肌着の負担を減らすことで、皮膚へのダメージを減らすことができます。
また、洗濯の際も赤ちゃんのものと、他の衣類とは分けて洗うなど工夫してもいいかもしれません。あわせて、使用している柔軟剤や洗剤も見直してみると良いですよ。
柔軟剤は、良い香りのするものや衣服の肌触りを良くする成分が含まれていますが、その成分自体が合わない人もいます。私などは、柔軟剤の匂いがダメで、軽く嗅いだだけでちょっと気分が悪くなってしまいます。
肌を傷つけないように手袋を活用しましょう
湿疹がかゆいと赤ちゃんは寝ている間でも無意識にかいてしまいます。
そのため、湿疹以外にもかき傷が出来てしまう事も少なくありません。
そんな時は、赤ちゃん用の小さな手袋やミトンが市販されていますので、寝ている時はそれを着けてあげるとかき傷も少なくなります。
心配な時は病院を受診しましょう。
基本的には、自然と湿疹がおさまっていくものですが、明らかにジュクジュクした湿疹や、赤ちゃんが余計にもかゆがってしまう時などは、小児科や皮膚科を受診しましょう。
小さいうちから薬に頼るのは・・と躊躇してしまうママもいるかもしれませんが、薬も上手に活用すれば心配はいりませんので安心して下さい。
うちの娘も症状が強めの乳児湿疹でしたが、月齢を重ねるうちに肌も強くなってきたのか、だんだんと赤みもおさまり、跡も残らずきれいに治りました。
まとめ
乳児湿疹は長くても1年くらいだと言われています。湿疹が出ているうちは心配になりますが、必ず症状は落ち着きます。
ケアのポイントは、湿疹が出ている肌の状態が『脂漏性』か『乾燥性』かを見分けることです。
脂漏性や汚れならば、しっかり洗い流すことが大切です。
乾燥性ならば、しっかりと保湿することが大切です。
お家での適切なケアをすることで、症状を緩和したり、楽にすることにつながりますので、是非実践してみて下さい。
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