「何だか右側と左側で赤ちゃんの母乳の飲み方が違うような・・・」
「何となく・・・片側だけ授乳時間が短いような」
「出来れば完全母乳を目指したい・・・!母乳の出が良くなる方法ってあるの?」
赤ちゃんのお世話に大分慣れてきた頃、こんな悩みを抱えているお母さんはいませんか?
赤ちゃんが吸ってはくれているものの、何だか「ん?これで良いの?」と感じる時ってありますよね。
「赤ちゃんの吸う力が弱いからかな?だったら、今後吸う力は変わってくるよね」
「いつも右側(左側)を飲む時間が少ないのは、お腹がいっぱいだからじゃないの?」
「母乳の出方を良くするって何となく大変そう・・・お世話に忙しくてそんな時間なんて・・・」
と「おっぱい」に意識を向けていないと、母乳の質が変わってしまったり、赤ちゃんが吸いにくいおっぱいになってしまったり・・・と今後の育児生活に支障が出てきてしまいます。
そこで今回は、「左右の母乳の出方を同じようにする方法」や「母乳の質を上げるために気を付けたいこと」などをご紹介していきます☆
出産前から出来ることもご紹介していきますので、「完全母乳を目指したいわ!」という方は参考にしてみてくださいね☆
出産後にすぐ出るわけではない母乳を安定させるには・・・
赤ちゃんを出産したら、すぐ母乳が出る!と思う方もいるかもしれませんが、実は違うんですよね。
産後の入院期間中に徐々に母乳が出だす・・・という方がほとんどなので、すぐに母乳が出ないことのほうが多いのです。
産後のこの時期には個人差があるので、焦らずに構えていたいものですが、初めての出産となると色々と不安はつきものですよね。
産後1日~2日は全く出なかった母乳を少しずつでも出るようにするための方法としては、「赤ちゃんにたくさん吸ってもらう」ことが大事になってきます。
私が助産師さんに言われていたことは
「3時間おきに授乳すると、母乳の出方が増えてくる」
ということです。
「出なくても吸ってもらう」・・・この繰り返しで乳頭が刺激され母乳を生成するホルモンが分泌されるので、だんだんと母乳が出てくるようになるのです。
根気強く挫けず赤ちゃんに吸ってもらう・・・それがまず最初の段階では大事なことになってきます。
妊娠中から産後までできる「おっぱいマッサージ」
母乳はお母さんの血液から作られているので、普段から全身の血流を良くしておくことが大事になってきます。
体が冷えて血液の巡りが悪くなってしまうと、母乳の分泌も悪くなってしまうのです。
そのため、まずは「体を冷やさない」こと、そして「おっぱいマッサージ」も取り入れて、母乳の分泌が良くなるようにしましょう。
ここでは、私が教えてもらった「おっぱいマッサージ」をご紹介します。
産後だけでなく妊娠中からマッサージは出来ますが、妊娠中にマッサージする場合は「妊娠28週目頃」からすることをオススメします。
ただし、切迫早産で張り止めの薬を飲んでいる方は「臨月」を迎えてからにしてください。
お風呂のような暖かい場所で行うとさらに効果的です。
1回のマッサージにかける時間は15分ほどで出来ますので、毎日でも1日おきでも良いので、ご自身のペースで行ってみてください。
〔おっぱいマッサージの方法〕
力を加えますが優しく行ってください
おっぱい全体のマッサージ(横方向への力を加える)
1.左のおっぱいを右手の手のひらと指全体で左側のおっぱいの下から支えます
2.左手の親指の外側をおっぱいの脇にあて、中心に引き寄せるように押します
3.反対側も同じように行い、5回ほど繰り返します
おっぱい全体のマッサージ(ななめ方向に力を加える)
1.左のおっぱいを右手の手のひらと指全体でおっぱいの下ななめを支えます
2.左手を右手の指付近下に合わせ、右肩に向かって押すイメージで力を加えます
3.反対側も同じように行い、5回ほど繰り返します
おっぱい全体のマッサージ(上方向に力を加える)
1.左のおっぱいを右手の手のひらでおっぱいの下に置き支えます
2.左手は右手に添えるイメージで、上に持ち上げるイメージで力を加えます
3.反対側も同じように行い、5回ほど繰り返します
乳首と乳輪のマッサージ
1.親指・人差し指・中指で乳輪部をつまむ
2.3本の指で左右・ななめ・上下など方向を変えながら圧迫する
※乳首をひねらないように注意です!乳腺がつぶれてしまいます
※乳首だけでなく、乳輪部全体をマッサージすることで、柔らかく伸びが良くなり、赤ちゃんが吸いやすくなります
母乳の出が少ない方をたくさん吸わせる
片方からの母乳の出が少ないからといって、出が少ないほうを吸わせるのを後回しにしてしまっていると、出が少ない方のおっぱいは更に出が悪くなってしまいます。
そのようなことにならないために、毎回の授乳で両方を吸ってもらうように心がけましょう。
授乳を始める前に〔乳首と乳輪部のマッサージ〕を少しだけし、咥えやすい乳首の準備をしましょう。
そして、一番最初に吸ってもらうのは出が少ない方のおっぱいから始めてみてください。
例えば右のおっぱいの方が出にくい場合は、「右を飲ませる→左を飲ませる→もう一度右を飲ませる」というように、赤ちゃんが吸う頻度を増やしていきましょう。
赤ちゃんが吸ってくれる刺激を与えることで、母乳の出はだんだんと良くなります。
また、授乳前に温かいタオルなどでおっぱい全体を温めると血流が良くなりますので、おっぱい全体の血流を良くするために試してみてください。
母乳に良い食事
母乳の質を良くするために、お母さんが気を付けていけるのが「食事」です。
お母さんの血液から作られている母乳ですので、お母さんが食べる物によって母乳の質も変わってくるのです。
食事によって母乳の味は変わるので、それによって赤ちゃんが飲んでくれなくなることもありますので、参考にしてみてくださいね☆
(1)水分をしっかり摂る
母乳はお母さんの血液から作られているので、お母さんの体内の水分量が少なくては、母乳の量も減ってしまいます。
そのため、食事以外の時間帯でも積極的に水分を補給することを意識してください。
飲むときはカフェインが入っていない麦茶やハーブティーなどがオススメです。
温かい飲み物の方が体の血流を良くしてくれますので、母乳には効果的です。
また、タンポポの根を煎じたものを飲むと母乳不足には良いとされていますので、「タンポポ茶」や「タンポポコーヒー」というものが販売されています。
ノンカフェインのものなので、気になった方は探してみてくださいね☆
食事の中でも、味噌汁・スープなどを摂り入れるなどをして、水分を摂り入れる食事を心がけてみてくださいね☆
(2)白米をしっかり食べる
母乳をたくさん作るための栄養素、それは炭水化物です。
なぜ白米かというと、パン類や麺類のように余計な脂質が含まれていないので、良い炭水化物が摂れるとされているからです。
授乳中は出産前よりも約500kcal多く体が必要とするので、しっかり栄養を摂る意識を持ちましょう☆
また、お餅も母乳を出すためには食べて大丈夫なものです。
乳腺炎やおっぱいが張りやすい方にはNGの食材ですが、母乳の量が少ない方にはオススメです☆
(3)食物繊維の多い食材や根菜類を摂る
食物繊維の多い食材(切干大根・ひじき・大豆・おから・・・など)は、良い母乳を作るとされていますので、積極的に摂っていきたいものです。
また、根菜類(大根・にんじん・ごぼう・・・など)は体を温める野菜で知られています。
血流を良くする効果がありますので、積極的に摂り入れていきたいですね☆
根菜たくさんの味噌汁やスープなどは、水分も併せて摂れるので授乳中特にはオススメですよ☆
まとめ
母乳の量がちょっと少ないかな?赤ちゃんの飲みが悪いかな?と悩んでいらっしゃるお母さんは多いようです。
「完全母乳を目指すぞ!」と思って出産に臨んだ方ならば、その後の母乳量によっては大きな悩みになってしまいますよね。
でも、ご自身を責めないでくださいね。
完全母乳で育てることが良いわけでも、ミルクとの混合で育てる、ミルクのみで育てることが悪いわけではありません。
お母さんが自信をもってお子さんを育てていけることが何よりですので、気持ちを割り切ることも時には大事です!
どうか思いつめ過ぎませんように・・・この記事がお役に立てばと思い書かせていただきました。
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