「乳腺炎がせっかく治ったのに、何回も繰り返してしまう。」
「授乳の間隔が空くと、すぐにおっぱいが詰まってしまう。」
「授乳のときに胸がズキズキと痛む。」
そんな悩みはありませんか?
それをそのままにしておくと…。
「おっぱいのトラブルのせいで、育児がつらく感じてしまう…。」
「我が子がおっぱいを求めてくるけど、痛くてつらくてもう限界。」
「おっぱいをあげられない自分を責めてしまう。」
など、困ったことにつながるかもしれません。
もちろんすべての人がなる訳ではありませんが、一度なると繰り返しやすく授乳中は安易に薬も服用できないので、出来れば回避したいのがこの乳腺炎。
と・・こんな事を書いている私も乳腺炎経験者・・・しかも3回(笑)。
正直、しんどかったです。
今回は、今回は、そんな不安を解消すべく繰り返す乳腺炎を防ぐためのコツについてまとめてみました。
乳腺炎とは
乳腺炎とは、乳房の乳腺という組織の部分に炎症が出る病気です。炎症が起こると、おっぱいが腫れたり、痛みだしたり、熱が出ることもあります。
腫れや痛みによって、おっぱいをあげる時に母親が苦痛を感じます。
乳腺炎には、症状が軽いものから重いものまで、色々な段階があります。
軽い乳腺炎
母乳の通り道である乳管が、軽く詰まってしまいます。
その結果、乳房にしこりや痛みが発生します。
ただ、発熱などの症状は伴うことは少なく、授乳を継続することで自然と乳管が開通して治ってしまうこともあります。
中~重症の乳腺炎
詰まってしまった乳管に細菌が繁殖して炎症症状が発生します。
乳房に痛みが発生するのはもちろんのこと、38℃以上の発熱を伴うこともあります。
細菌の増殖を抑えるために抗生物質を服用したり、場合によっては切開することで膿を取り出す場合もあります。
乳腺炎を防ぐ食生活
乳腺炎を引き起こす原因は様々ありますが、一番気を付けやすいのは食生活ではないでしょうか。
母乳育児は、よくお腹がすくと言われます。(実際、私もそうでした(笑))でもだからと言って、何でもかんでも好きに食べて良いかというとそうではありません。
食べた栄養が赤ちゃんに行く事を考えれば、自然と食生活にも気を付けたいと思いませんか?
こんな食生活はNGです。
- 脂っこい揚げ物。
- トウガラシが入った刺激物。
- 小腹が空いたからといって、空いた時間に甘いもののつまみ食い。
全く食べないでとは言わないけれど、食卓に並ぶ回数が多い方は気をつけた方がよいですよ。
特に、高カロリーな食事を毎回食べていると、食べ物に含まれている脂肪分が母乳にまで移行してドロドロになります。
それ自体が赤ちゃんに害になることはないのですが、ドロドロした母乳は乳腺につまりやすく、炎症を引き起こしやすいので注意しましょう。
理想的なのは、
- 豆腐や納豆などの大豆食品
- 魚をメインとした料理
- 食物繊維を豊富に含むサラダ
など、あっさりとした和食中心の食事です。
和食は、脂肪分の少なく母乳の質がサラサラになりやすいです。サラサラの母乳は、乳腺を通過しやすくて、詰まりにくいですよ。
もち米(お餅)は母乳の出を良くすると言われていますが、摂り過ぎには注意が必要です。(私はお餅とカレーがNGでした。)
水分をしっかり摂りましょう
母乳をあげているときは、自分が思っている以上に水分が失われています。
中には、生後2ヶ月の赤ちゃんが一度の授乳(片乳)で、200ml以上母乳を飲む子もいます。ちょっとびっくりですよね。
そのように、母親が水分が少ない状態になると、母乳の質も必然的に濃くなっていきます。そうすると、詰まりやすくなるのです。
1日に2L以上の水分を摂取することをおすすめします。
また、その際に母乳の出を良くするハーブティーやごぼう茶を飲むのも良いです。
ハーブティーやごぼう茶は個人差はあると思いますが、飲むと母乳がすっきりと出るようになったという方もいるようです。
育児の合間、子供が寝てくれたときのちょっと休憩タイムに取り入れてみるものいいかもしれませんね。
乳腺炎時の授乳の見直し
赤ちゃんは日に日に母乳の量が増えていきますが、授乳の度に必ず同じ量を飲むという事ではありません。片方だけ飲んで寝てしまうかもしれないし、遊び飲みで少量しか飲まない時もあります。
また、飲ませ方にも注意が必要です。胸の左右によって、飲ませやすい飲ませにくいと個人差があると思うのですが、飲ませやすい方からばかり飲ませてしまうのも乳腺炎を引き起こす一つの要因になってしまいます。
もし片方しか飲まなかったり、飲む量が少なく乳房が張るようでしたら、なるべく搾乳をして乳腺炎になるのを防ぐようにしましょう。
それからママの疲れも乳腺炎を引き起こす要因になりやすいので、育児に家事に忙しいかとは思いますが、なるべく【リラックスする時間】を持ちましょう。
赤ちゃんを見てもらえる人がいる時は、少し長めに湯船に浸かったりするのもいいでしょうし、ハーブティーなどを飲んで気持ちを落ち着けるのも良いですね。
乳腺炎になった時の対処法
乳腺炎になってしまった時は、赤ちゃんに母乳を飲んでもらうをためらってしまいますよね。でも、一番の対処法は赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことなんです。
左右の胸から満遍なく飲んでもらい、しこりの部分を動かすように押しながら飲んでもらうと詰まりが解消しやすいです。
中には嫌がって飲んでくれない赤ちゃんもいますので、その場合は軽く搾乳してから飲ませてみて下さい。
それから痛くて腫れている方は、乳房を冷やしましょう。タオルに包んだ保冷剤や冷えピタなどで冷やします。
我が家では、ケーキを買ったときについてくる小さな保冷剤を冷凍庫に入れておいて、必要なときに出して使っていました。
冷やす場所は、痛みのある乳房でもいいですし、脇の下でもいいです。冷えて炎症が取れると少し楽になりますよ。
逆に、温めると乳房がますます張りやすくなってしまいます。乳腺炎の時は入浴は避けて、シャワーのみにするなどした方が良いと思います。
重度の乳腺炎の時はすぐに病院へ
自分では乳腺炎が重症か軽症かはわかりにくいと思いますが、重症のときは医師の診療が必要です。
受診すべき目安は、発熱症状があるかどうか。
細菌の感染があると、体がバイ菌をやっつけるために熱を出して対抗します。
なので、乳房の痛み+発熱があった場合には、我慢しないで、最寄りの産婦人科やお産した病院で適切な処置をしていただいてください。
また、助産師さんによるマッサージを受けられる場合もあります。多少痛みはありますが、高い効果が期待できます。
病院で処方されることが多いのは、漢方薬の葛根湯(かっこんとう)です。
風邪の初期治療にも使われる有名な漢方薬です。体を温めて発汗させて、熱を下げる効果があります。
授乳中も問題なく使える漢方薬ですので、乳腺炎で服用経験がある方も多いです。
まとめ
乳腺炎になってもなかなかゆっくり休むことが出来ないのが世の中のママさんですよね。どんなに痛くても、赤ちゃんはママのおっぱいを欲しがりますし…。
乳腺炎の予防するため食生活を見直したり、少しでも違和感を感じたらそれ以上悪化しないようにセルフケアをする事が大切です。
育児中のママはつい自分のことは後回しにしてしまいがちですが、異常を感じたら早めに対策をとるようにしましょう。
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