『病気を早く治す為にもしっかり飲んでもらいたいのに、毎回薬と聞いただけで嫌がって逃げ回ってしまう』
『薬をヨーグルトなどに混ぜて飲ませても、味の変化に敏感で一口食べるとそれ以降は警戒して食べてくれない』
『ようやく薬を飲んでくれたと思っても、その後いつも吐き出してしまう』
こんな悩みありませんか?
大人でも薬を飲むのは苦手な人も多いですが、小さいお子様は一度嫌なものだと認識してしまうと、なかなか克服するのは難しいものですよね。
この状態が長く続くと…
『薬を飲んでくれないので、なかなか症状が回復せず悪化してしまう』
『病気になる度、薬の事がストレスになり、子供に辛く当たってしまう』
『大きくなっても苦手意識が消えず、どの薬でも吐き出してしまう体質になってしまった』
など、心配な事は尽きませんよね。
確かに薬は美味しいものではないですが(笑)、身体を治す為にも飲めるようになることに越した事はありませんよね。では、なぜ薬に対して苦手意識を持ってしまうのでしょうか。
今回は、子供が薬を飲まないの原因とその克服方法を紹介したいと思います。
薬嫌いの原因は?
子供が薬を嫌がるのは、いくつかパターンがあるようです。
大人は、どうせ薬の味が苦いからでしょと思いがちですが、思わぬところに嫌いの原因がひそんでいるかもしれません。
薬の味や飲んだ感覚が苦手
薬独特の風味が苦手で嫌がるパターンです。
有効成分の苦みだったり、甘いシロップでも薬としての甘みが嫌いで嫌がっている事が多くあるようです。
また粉薬などは、飲んだ時に口の中に残る感覚が嫌がる要因となっている事もあります。
症状がつらくて、薬が飲めない
大人でも扁桃腺がかなり腫れあがっている時などは、唾液を飲み込むのも辛い事がありますよね。
子供も同じで、喉が痛かったり、吐き気がしている時は、飲み込むという動作が辛くて仕方がないので、薬を飲む事も嫌がってしまうパターンです。
特に、まだ言葉が話せない赤ちゃんなどは、どんな症状なのか分からない事も多くありますからね。
強制的に飲ませられるのが嫌
薬の味以外にも、薬を飲まなければいけないという事を強制されるのを嫌がるパターンです。
なかなか飲まないからと、怒ったような表情で無理矢理飲ませてしまうと、薬=怖いものだという認識をしてしまい、飲める物も飲めなくしてしまっている事もありますよ。
トラウマになっている
一度でも薬を飲んで吐いてしまったり、粉薬や顆粒状の薬が喉につっかえてしまったりなど、嫌な経験やビックリした経験がトラウマになってしまっているパターンです。
特に、初めて処方された薬などを飲むときには、思わぬことが起こりがちなので、注意して飲ませてあげた方が良いでしょう。
薬嫌いの克服方法
では、薬嫌いを治すにはどうすれば良いのか。
ママもお子様もストレスにならないような上手な方法をいくつか紹介しますね。
お茶やジュースと一緒に混ぜて飲ませる
いつも飲んでいる飲み物に混ぜて飲ませてみましょう。
ポイントは、喉が渇いている状態で飲ませる事です。
薬が入っているとは分からずにごくごく飲んでしまいますよ。
食後のお薬なら、なるべくご飯の時はたくさん飲み物を与えないようにして飲ませましょうね。
少しずつだと途中で気付かれてしまう恐れがありますので(笑)。
ただ、薬によっては、ジュースで飲むと苦みが増してしまうことがあります。
特に、抗生物質は酸味のあるものと混ぜると苦みが出るケースの方が多いです。薬をもらうときに、いつも飲んでいるジュースと混ぜて大丈夫かを確認すると安心です。
ヨーグルトやアイスに混ぜて食べさせる
粉薬は特にバレやすいでしょうから(笑)、その場合は好きなデザートに混ぜて一緒に食べさせてあげて下さい。
ヨーグルトならば、フルーツが入っているものだとより薬の味を感じることなく食べられますし、アイスならバニラ味は抗生物質などの苦みを軽減させてくれる効果があるのでおすすめです。
また、アイスの場合は普段あまり食べさせないようにして、風邪の時の特別なご褒美感を出してあげるとより効果的ですよ。
服薬ゼリーを活用する
薬局などで市販されている服薬ゼリーを使ってみるのも一つの手です。
フレーバーも様々ありますし、抗生物質用などもありますので、薬の種類によって使い分ける事も可能ですよ。
薬を氷の状態にする
小さめの製氷機に水で溶かした粉末薬や、シロップ薬を氷を作る要領で入れて凍らせます。
冬場は寒くて少し不向きかもしれませんが、夏場なら氷のおやつ感覚でペロッと食べてしまう事もありますよ。
凍らせることで、薬特有の風味も抑えられるので、おすすめしている病院もあるようです。
味の濃いチョコや練乳に混ぜて飲ませる
ヨーグルトやゼリーなどは見破られて飲んでくれない時は、より味の濃いものに混ぜてあげると、気付かずに飲んでしまう事もありますよ。
チョコレートクリームに混ぜて食べさせたり、練乳に混ぜて、そのまま頬の内側に塗ってあげると、甘みにごまかされて飲んでしまうようです。
このとき、クリームに粉薬をふりかけるのではなくて、粉薬とクリームをしっかり混ぜたものをあげるようにしてみて下さいね。
言葉が理解できるなら説明してあげる
ある程度言葉が理解できるようなら、優しく目を見て説明してあげましょう。
「美味しくないかもしれないけど、飲めば体の悪者いなくなるよ」
「頑張って飲んだら、また元気いっぱい遊べるよ」
など、薬を飲む目的を教えてあげましょうね。
もちろん、しっかり飲めたら褒めてあげて下さいね。
まとめ
嫌がる子供に薬を飲ませる時に一番大切な事は、無理矢理飲ませようとしない事です。
慣れるまで待とうにも、そんなに薬を飲む機会も多くはありませんし、早く飲ませたいのは分かりますが、嫌な事を強制してしまうのは、イヤイヤをさらに助長させる事になってしまいます。
まずは、嫌がっている原因は何なのかを見極めて、その原因に合った克服法を色々試してみましょう。どうせ飲まないからという気持ちは、お子様にも伝わります。
ママがイライラしていては、薬は嫌なものだという認識は消えませんよ。
飲ませる時もニコニコ笑顔を意識して、少しでも楽しく飲めるように工夫してあげましょうね。
そして、頑張って飲めた時はしっかりと褒めてあげましょう。
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