「会陰切開ってよく聞くけど・・・その傷ってそのあとどうなるの?」
「会陰切開後はどういうケアをしていたら?」
「切開するんだから痛いのはずっと続くの・・・?」
出産を控えている方、産後間もない方・・・こんな不安はありませんか?
私も初めての出産の時、陣痛とともに「会陰切開」はとても怖かった思いがあります。でも、正しい知識を持たずに
「切開するってことは、そのうち治るから大丈夫」
「会陰のケア方法なんてないでしょ・・・」
「痛みを和らげるだなんて気休め程度だし・・・」
と思って傷口を意識していないと、痛みが酷くなったり、傷口が腫れてしまったりしてしまうことがあります。
そこで今回は私の経験談と出産の際にお世話になった助産師さんからのアドバイスをもとにご紹介していきます☆
まず「会陰」とは・・・?
「会陰」と聞いてどこの部分なのか何となく想像できますか?
女性の体の膣の出口と肛門の間の数センチの皮膚の部分です。
出産の時、赤ちゃんは産道を通って抜け出てきますが、その際に会陰部分が十分に伸びなかった場合、裂けてしまうことがあります。
大きな傷が出来ることを避け、赤ちゃんを安全に取り出すために、「会陰切開」が行われるのです。
切開と聞くと「痛い」という不安な気持ちが先行していまいますよね。
私もそうで、考えるだけでお腹の辺りがチクチクするような感じになっていました。
が、いざ経験してみると切開時の痛みは「出産時」の痛みで紛れてしまいます。
「怖い」という気持ちも出産の痛みや不安の気持ちの方が大きかったので全くありませんでしたよ。
最近では、赤ちゃんをスムーズに取り出すために、初産の方のほとんどが「会陰切開」をするのだと聞きました。
だからと言うわけではありませんが、安心して先生に任せてみてくださいね。
傷口の縫合は・・・?
一般的に、会陰切開をした場所は、体内で自然に溶ける糸で縫う病院が多いです。
そのため抜糸の必要はないのです。
縫合してから1週間ほどで体内に吸収されますが、糸の引きつるような感覚や痛みが酷い場合は、体内で溶ける糸で縫ってあったとしても抜糸してもらえるので、その時は先生に伝えましょう。
また、産後すぐから悪露(おろ)が出ます。
「悪露」とは、出産時に剥がれ落ちた胎盤や子宮内膜が混じったもので、生理のときのような出血が続きますが1ヶ月ほどでおさまる方がほとんどです。
そして、そのような体の状態ですが、会陰縫合部分は清潔にすることが必要です。
縫合部分のケアの仕方
私が勧められたのは、「洗浄綿(薬液を浸した1個ずつパックになっているもの)」でやさしく陰部に当てるように拭いたり、温水洗浄トイレの「洗浄ノズル」を使ってきれいしたりすることでした。
また、洗浄綿は手軽に清潔を保てるので、トイレに行った最後に静かに拭いていましたよ。
産褥パッドをこまめに変えるのも大切なので、やってみてくださいね。
会陰切開後の過ごし方
脅かすわけではありませんが、出産後からじわじわくる痛みが「会陰切開部」の痛みです。
産後数日は痛すぎてよちよち歩きでしたし、しゃがんだり、ベッドから起き上がったり、寝返りすらままならない程でした。椅子になんて座れません・・・。
とにかく私は、出産よりも会陰切開部の痛みが強かったので、痛み止めを処方してもらったほどでした。
授乳をしていても服用できる痛み止めがありますので、辛い場合は我慢せず先生や助産師さんに伝えてみてください。
椅子や床に座る時
座る時ですが、傷口に座面が当たると痛みが出るので、「ドーナツ型」の円座クッションを使って座ることをお勧めします。
傷口が座面に当たらないので楽です。
もし円座クッションがない場合は傷口に足が当たらないように上手く正座しましょう。
足で傷口を圧迫してしまわないようにしましょう。
トイレに行く時
傷口にしみたり、座った拍子に傷が開いてしまったらどうしよう・・・と怖いかもしれませんが、行かないわけにはいかないですよね。
助産師さんによると、いきんだりした時に裂けてしまうことはないそうですので、安心したいものですが、トイレに関わらずですが、動作はゆっくり・・・という方が体に負担は少ないでしょう。
また、用を足したあとはトイレのシャワーや洗浄綿で清潔にしましょう。
私はいきむのが怖くてなかなか便を出せませんでした。
そのため整腸剤を処方してもらっていましたが、出産後の傷で便が出ない方も多いようです。
お腹が辛い場合は整腸剤を処方してもらうのもありですよ。
傷口に力が入らない歩き方
普段はあまりしない歩き方ですが、会陰切開後傷口が痛む時は、小幅で歩くと傷口にひびきません。足をあまり上げないように、小股で歩きましょう。
傷口付近の皮膚に力が入ってしまうと、痛くなってしまうので、気をつけてください。
傷口の回復は・・・?
会陰切開後の傷口の回復ですが、退院後10日ほどは痛みはあります。
そのあとは徐々に痛みが和らいできますが、長時間同じ格好での立ち仕事・座り仕事は避けたほうが良いです。
また、酷い痛みがある場合は、傷口に菌が入って炎症を起こしている可能性があるので、痛みが酷い時は産院に相談してみましょう。
会陰切開時の傷口はきれいに治るのは、赤ちゃんの生後1ヶ月検診の頃になりますので、同じ時期にお母さんの検診もある産院がほとんどです。
その際に不安なこと(痛みや腫れなど)がありましたら、遠慮せずに相談しましょう。
まとめ
出産前は「会陰切開」と聞くと、本当に不安な気持ちになったのを今でも覚えています。
調べれば調べる程不安な気持ちは増えましたが、「正しい情報」を得たいなという気持ちの方が勝っていたので調べたり聞いたりしていました。
「初産の方で不安にならない方のほうが少ないよ」と助産師さんから聞けた一言が、私にとっては不安が薄れたきっかけでした。
色々と聞いたことがこれを読んでいる方の役に少しでも立てればと思い、今回はご紹介いたしました。
どうしても不安な方は、出産する(した)産院に相談してみるのもありですよ☆
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