「子どもが病気中の時って何を食べさせてあげれば・・・」
「症状によって食べさせて良いものダメなものってあるの?」
「なかなか食べてくれない時にはどうしたら・・・」
お子さんの病気中に何を食べさせてあげれば良いかで悩んだことはありませんか?
普段元気な時と違い、熱があったり吐いてしまっていたり・・・という時には、いつも以上にお子さんの食事に気を遣うものですよね。
「とりあえず、経口補水液さえ飲めてれば良いよね」
「元気になるまでは消化が良いものだけで大丈夫でしょ」
「症状によって合わせるって言っても・・・」
と思っていると、せっかく和らいできている症状を再度悪化させてしまい、お子さんにつらい思いをさせてしまう可能性もあります。
そこで今回は、お子さんが病気の時にどんな食事が良いのかを症状別にご紹介していきます☆
病気の時に積極的に摂りたいもの
高熱が出ていたり、嘔吐していたり、下痢をしていたり・・・という時に共通して言えることは、体内の「水分」と一緒に体液中にある「ナトリウム(塩分)」・「ミネラル」が出ていってしまうことです。
人の体には一定の塩分濃度があるので、病気中に普通の水だけを飲んでいては塩分濃度が低くなってしまいます。
塩分濃度が低くなってしまうと、さらに下がらないようにと体が水分を出して、もとの塩分濃度に戻そうと働きます。
この結果、脱水症状が起こりやすくなってしまいます。
そのため、病気中(高熱・嘔吐・下痢・・・など)の時には、水分だけでなく「ナトリウム(塩分)」・「ミネラル」を積極的に摂る必要があるのです。
「水分・ナトリウム・ミネラル」と聞くと、「スポーツドリンクで良いの?」と思ってしまいますが、スポーツドリンクは含まれている「塩分」より「糖分」が多いため、病気中には適していないと小児科の先生に聞いたことがあります。
体内の塩分濃度を素早く補えるほどの塩分が含まれていないからです。
病気中に適しているのは、「塩分」が多く「糖分」が少ない「経口補水液」が良いとされています。
体から出ていってしまった「水分・ナトリウム・ミネラル」の体内への吸収率が高い上でなく、吸収速度が速いとされているからです。
ただ、この「経口補水液」ですが、普段から常備している!という方は少ないですよね。
我が家も常備していないので、「子どもが高熱・嘔吐!夫は不在!買い物行けない・・・」という時に看護婦さんから聞いた「経口補水液」の作り方をここでご紹介いたしますね☆
我が子はちょっと飲みにくいようだったので、下でご紹介している果汁入りを作ってみたら飲んでくれました~。
経口補水液の作り方
水 :500ml
塩 :1.5g
砂糖:20g
⇒この材料を混ぜ合わせるだけです☆手作りなので2日以内には飲むようにしましょう。保管は冷蔵庫でしましょう。
≪飲みにくい場合のアレンジ≫
◎砂糖20gを「はちみつ 10g」に変える
※はちみつは「生モノ」なので1歳未満のお子さんには与えないでください!
乳児ボツリヌス症になり最悪の場合、死に至る事もあります。
◎果汁を加える
100%のジュース(りんごなど)を加えると飲みやすくなります☆
※症状によってNGの果物もあるので、注意してください。
熱がある時の食事
発熱時は、体内で原因菌と戦うためにエネルギーをたくさん使います。
そのため、消化の悪いものを与えてしまうと、食べ物を消化するためと病原菌と戦うための両方にエネルギーを使わなくてはいけなくなるので、体的にはとても辛くなってしまうのです。
「食欲がない時は無理に食べさせる必要はないよ」と私も言われたことがあります。
そのような様子の時には、上記でご紹介したように「水分・塩分・ミネラル」を補給できるように気をつけてあげてください。
≪熱があっても機嫌が良い時≫
熱があっても機嫌が良く、食欲があるお子さんもいますよね。
その場合には、食事をしても大丈夫です。
ただ、胃や腸の動きは発熱のせいで弱まっている可能性があるので、胃や腸に負担がない「消化の良いもの」を食べさせてあげてください。
・バナナヨーグルト
・野菜スープ(野菜を柔らかく煮る)
・ゼリー(こんにゃくゼリーは避けたほうが良いでしょう・・・消化が良くないので)
・シャーベットやアイスクリーム(脂肪分が少ないもの)
・煮込みうどん またはそうめん(野菜を入れるなら柔らかく煮る)
・おかゆ
・湯豆腐
《熱が下がってきた時》
だんだんと回復に向かっている時には、消化に良い「たんぱく質」や「ビタミン」を摂ると良いと言われています。
白身魚や野菜、卵や果物など、お子さんの様子を見ながら食べさせてあげてください。
・卵粥または卵雑炊
・白身魚の煮付け
吐き気がある時
吐き気がある時も、発熱時と同じように体内から水分とナトリウム・ミネラルが出ていってしまうので、脱水症状に気をつけてあげてください。
しかし、繰り返し吐いてしまう、水分を摂っただけでも吐いてしまう場合は、無理に水分を摂らせるのはやめましょう。
さらに吐き気を促がしてしまうからです。
そのような場合は、吐き気がおさまってから少しずつ水分を摂らせるようにします。
一口から始め、水分を摂っても吐き気がしないようなら二口・三口・・・というように増やしていきます。
≪水分が摂れるようになってきた時≫
水分が摂れるようになってきたら、水分が多めに含んだ柔らかい食事が出来るようになります。
胃や腸が弱っているので、味付けは薄味に気をつけてください。
・味噌汁の汁のみ(野菜を入れるならとろとろに煮込んだ方が食べやすいです)
・野菜スープ(味噌汁と同様、野菜はとろとろに煮込みましょう)
・おかゆ(水分を多めに)
・雑炊(薄く味を付けて)
≪吐き気がおさまり、食欲が出てきた時≫
水分を多く含んだ食事をしても吐き気がない時は、お子さんの様子を見ながら少しずつ食材を増やしていけます。
消化の良いものを選びながら食べさせてあげてください。
≪吐き気がある時に食べてはいけない物≫
また、吐き気があるときですが、食べさせてはダメな食材があります。
私は子どもが生まれるまで知らなかったことなので、念のためここでご紹介いたします☆
すっぱいものや乳製品は、吐き気を促がしてしまうので、避けましょう。
・乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)
お子さんは食べないでしょうが、吐き気のある時は辛いもの・スパイシーなものも避けましょう。
下痢をしている時
熱がでて下痢、吐いて下痢・・・は子どもには良くあることですよね。
「べちゃべちゃ」ではなく水みたいなうんち(水様便)の時はお子さんもかなり辛いです。
そんな時に何を食べさせたら良いのか困ってしまいますよね。
下痢をしている時に普通のご飯を食べさせてしまうと、胃や腸への負担となります。
ここでも共通しているのですが、まずは水分補給を第一に考えます。脱水症状を予防するためです。
下痢の頻度が落ち着いてきたら、少しずつ以下のような食事が出来るようになります。
・おかゆ
・煮込みうどん またはそうめん(ことこと柔らかく煮込んで)
・雑炊
・すりおろしりんご
・バナナ
・味噌汁
・野菜スープ
・食パンの柔らかいところ
・湯豆腐(豆腐を小さく崩して)
≪下痢をしている時に食べてはいけない物≫
また、腸の刺激となって再び下痢になってしまう可能性があるので以下の食材は避けてください。
・食物繊維(海藻・ごぼう・さつまいもなどのいも類)
・柑橘系のくだもの
・いちご
まとめ
今までに何度経験したかわかりませんが、子どもの病気の時は本当にあちこちに気を遣います。その一つが食事ですよね。
子どもが辛そうにしているので、何とか食べられるものを・・・とあれこれ考えましたが、結果的に我が子が受け付けられるのは「うどん」と「おかゆ」でした。
例としてメニューを挙げましたが、お子さんの口に合う合わないは絶対あるはずですので、お子さんの様子と好みを見ながら、食べさせてあげてくださいね☆
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