『元々排便の回数は少ない方だったけれど、最近さらに便の出が少なくなった。』
『ケロッとしているけれど、お通じが少なくてお腹が苦しくないか心配になる。』
『便の回数が少ないからか、ご飯を食べる量も少ない。』
こんなお悩みありませんか?
赤ちゃんの頃は軟便で悩んだことがあったかもしれませんが、大きくなるにつれ食生活も変化し、便秘がちになるお子様も多いですよね。
このまま便秘がちの状態が続くと…
『固いうんちが続いて、お尻に痛みが出てきてしまうかもしれない。』
『浣腸すれば出るけれど、毎回使うと癖になって、浣腸が手放せなくなってしまうかもしれない。』
『便秘だと思っていたら、腸閉塞などの別の病気で治療が必要になるかもしれない。』
など、さらなる心配事も増えていきますよね。
今回は、最終手段の浣腸を使う前に、自宅で出来る子供の便秘解消法をいくつか紹介したいと思います。
子供の便秘はなぜ起こるの?
大人も便秘体質の人がいるように、子供にも体質で排便回数が少ない子はもちろんいますが、赤ちゃんの頃は毎日出ていたのに大きくなるにつれて便秘がちになるのには、他にいくつか原因があります。
離乳食から幼児食に変わると食べられるものも増えてきて、当然好き嫌いも出てきますよね。好きな物ばかり食べるような偏った食生活や水分不足などは便秘を引き起こす大きな要因になっています。
また、家の中で静かな遊びばかりで体を動かす事が少ないと運動不足になり、これも便秘を引き起こす要因の一つに挙げられます。
それから、無理強いしたトイレトレーニングは子供にとってストレスや緊張を与え、便秘がちになる事もある為、注意が必要です。
子供の便秘予防法
実は我が家の娘も赤ちゃんの頃は便秘知らずで、1日に何度も出ていたくらい快便だったのに、大きくなるにつれて便が出る間隔が空くようになってきました。
あまりにも出ない時は、病院で何度か浣腸してもらったこともあります。元々食が細いのもあってか、便秘がちの時はより一層食べない日が続くので、やっぱり心配になります。
そうならない為に、簡単な便秘予防法をいくつか紹介します。
食生活の見直し
大人と一緒で、偏った食事では便秘がちになってしまいますので、食物繊維や乳酸菌を多くとるように心掛けましょう。
食物繊維が多く入っている野菜をそのまま出すと警戒して食べない時は、果物と一緒にジュースにしたり、サツマイモなどはパンケーキに細かく刻んで入れたりして食べさせてみて下さい。
また、おやつをスナック菓子などではなくヨーグルトやヤクルトなどに変更して、食事の時以外でも摂取できるように工夫してみましょう。
水分摂取の見直し
子供は代謝が活発なので、親が思っている以上の水分が必要になります。
あまり飲ませすぎると下痢してしまうかも…と、水分を抑えてしまうと余計に便秘がちになってしまいます。運動をして汗をかいた後やお風呂上りなど、こまめに水分補給させてあげましょう。
もちろん、ジュースではなく、水や麦茶などを飲ませてあげましょうね。
生活習慣の見直し
不規則な生活は、食生活の乱れにも繋がります。毎日規則正しい生活をさせるように心掛けましょう。
特に、夜更かしは便秘を促進させてしまいますので、早寝・早起きで3食しっかり食べさせてあげましょうね。
生活リズムが整えば、自然と排便のリズムも整ってきますよ。
運動量の見直し
たくさん身体を動かすと、新陳代謝が促されるのはもちろん、筋力アップにも繋がり、腸の動きも活発になります。
また、ストレス発散にもなり、運動量が増えるのでお腹も空くようになるので、食事量も多くなり、普段食べないようなものもつられて食べたりするようになります。
食事量が増えると、自然と便意をもよおす事も多くなるので、便秘解消にも繋がります。
便秘の時の改善方法
食事も水分も気を付けていても、生活環境の変化などで便秘になってしまう事はありますよね。そんな時は、病院に行くのはもちろんですが、その前に自宅で出来る改善方法がいくつかあります。
オリゴ糖を飲ませてみる
オリゴ糖入りの飲料でも良いですし、市販されているオリゴ糖を他の飲料に混ぜて飲ませてみて下さい。オリゴ糖は乳酸菌のエサになり、腸内環境を整えてくれる効果があるので、便秘解消に効果が期待できます。
白湯をのませてみる
白湯は胃腸の調子を整えてくれる効果が期待できるため、便秘気味の時に飲ませてみるのも一つの手です。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、朝に白湯を飲むことをすすめています。胃腸を温め、臓器の働きが活発になるそうです。
ちなみに、我が家は白湯を飲ませるか、オリゴ糖をお湯で溶いてそのまま飲ませると効果大でした。オリゴ糖は甘いので、子供でも飲みやすいですよね。
食物繊維や乳酸菌を多く食べさせてみる
予防法にもありましたが、バナナやサツマイモ、納豆やヨーグルトなどを多く摂らせて、腸内環境を整えてみましょう。
もし、一生懸命食べていて効果がないという方は、単一の食品だけでなく複数の食品を組み合わせることをオススメします。
- 乳酸菌飲料+食物繊維
- ヨーグルト+オリゴ糖
など、乳酸菌を補いつつ、その乳酸菌を増やす食物繊維やオリゴ糖を同時に摂取することが良いです。
なぜならば、乳酸菌だけ摂取していても、腸内にエサがないと上手く増殖できないことがあるからです。
お腹のマッサージをしてあげる
おへその周りを「の」の字を書くように、優しく、場合によっては少し力を入れてマッサージしてあげて下さい。
寝かせながらでも、お風呂に入りながらでも良いです。
ただ、マッサージするだけでは嫌がる子もいますので、声を掛けながらや歌を歌いながらやってあげて下さいね。ちなみに我が家は「うんち出ろ出ろ~」という掛け声です(笑)
続けて行うことで、腸の運動を刺激する効果が期待できます。
綿棒浣腸で肛門を刺激してあげる
綿棒の先にベビーオイルやオリーブオイルを塗って、肛門を刺激してあげましょう。
その時に、いきなり奥まで入れてしまうと、お尻に力が入り上手く刺激できないので、ゆっくり優しく声を掛けながらやってあげて下さいね。
ただ、早い子だと綿棒を抜くと同時に排便してしまう場合があるので、汚れないようにきちんと準備を整える事をおすすめします。
まとめ
まだ自分の意思をはっきり伝えられない時期の便秘は余計にも心配になってしまいますよね。
浣腸や整腸剤に頼りたくなりますが、癖になってしまうのも心配な所なので、その前に自宅で出来るケアをしてみましょう。
マッサージも遊び感覚で行えば、楽しくて自分からやりたがるようにもなりますよ。
…とは言え、慢性的な便秘や急に1週間ほどでない日が続いたりした時は、別の病気の可能性もありますので、その時は病院を受診して医師の診断を受けて下さいね。
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