「◯◯ちゃん。呼んでもこちらを見ない。」
「大きな音には反応をするけれど、話しかけにはスルー。」
「いつごろになると名前に反応するようになるの?」
毎日呼びかける大切なお名前。
生まれてから何度も呼んでいる名前だから、そろそろ反応が欲しいと思ってしまいますよね。
「呼びかけてもこちらを見ないので、ちゃんと聞こえているのか不安。」
「同じ月齢のお友達は出来ているのに、うちの子は無視・・・」
「名前を呼んでも振り向かないと、発達障害などの可能性があると聞いた」
呼びかけに反応がないと、色々と不安な想像をしてしまうかもしれません。
名前を呼んでも赤ちゃんが振り向かないことには、どのような理由があるのでしょうか。
まず確認すべきこと
まず第一に確認をしなくてはならないのは、「音が聞こえているのか」ということです。
出産時に新生児は聴覚が機能しているかどうかの検査を受けますが、その検査をクリアしていたとしても、大変稀ではありますが、聴覚が正常に機能していない場合があります。
あるいは、検査後から現在までで中耳炎や耳の病気を患ったりして、難聴を発症している場合や、耳垢が詰まってしまい、音が聞こえにくくなっている状態なども考えられます。
ですので、名前を呼んでも振り向かないというのが、「音に反応していない」のか、単に名前をスルーしているのかを見極める必要があります。
ガラガラや音のなるおもちゃを鳴らしてみる、楽しい歌が流れているテレビをつけてみるなどして、音の方に視線を向けるようであれば大丈夫と言えます。
また、家族のくしゃみなど大きな音にビクッとしたりといった反応が見られるようでしたら問題ないでしょう。
もし、気になるようでしたら耳鼻科を一度受診してみても良いですね。
まだ早い?
ひょっとしたら、まだ名前に反応して振り向くことができる月齢ではないのかもしれません。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ママやパパの言葉を音としてしか捉えておらず、それに意味があることを知りません。
少しずつ成長に伴い、手を叩けば音が出る、ママが声を出しているのには意味がある、といったように紐付けが出来てくるのです。
ですので、それまではおもちゃの音などに喜ぶことはあっても、話しかけた言葉の意味を理解できるところまではできず、話しかけてもきょとんとしていることのほうが多いのです。
大体、早い子で生後8ヶ月頃から少しずつ、自分の名前を認識するようになり、名前を呼ばれたらそちらを見るということができるようになり始めます。
平均で言うと生後10ヶ月頃にできるようになる子が多いそうですよ。
自分の名前を認識していない
乳児期でしたら、自分の名前というものを認識していない可能性があります。
そもそも「名前」というものが自分にあることを知らないのかもしれませんよね。
まずは目と目があった状態で、たくさんお名前を呼んであげて下さい。
次第に自分の名前を認識するようになると、振り向いてくれるようになりますし、練習をすればお返事はーい!もしてくれるようになるかもしれません。
発達障害の可能性
自閉症の特徴のひとつに、「名前を呼んでも振り向かない」というものがあります。
これだけ聞くと、とても心配になってしまいますよね。
自閉症であると、他人という存在に全く興味を持てず、声を掛けられても反応がない、薄い。自分の名前に対する認識が出来ていない。というところから、名前を呼んでも振り向かないことがあるそうです。
しかし、「名前を読んでも反応がない」=自閉症だということではなく、その他にも気になる症状が重なるようであれば可能性があるかもしれない、という感じなのだそうです。
発達障害の診断は、専門医でも難しく慎重になるもので、0歳児で診断がつくことは滅多にありません。
気になる症状が多く見られる子でも、成長に伴い、気にならなくなっていく場合もありえます。
ですので、この段階では深く心配をしすぎず、様子を見てあげると良いと思います。
気になるようなことがあれば、乳幼児健診の際に保健師さんに相談してみてもいいですね。
まとめ
可愛くて仕方がない赤ちゃん。
思いを込めてつけた名前だから、名前を呼べば「はーい」とお返事をしてくれるのを聞きたいですよね。
そうしたら徐々に名前を呼べば振り向いてくれるようになり、今では「あい!」とお返事をしてくれることもあります。
反応がないな、と思う場合にはひょっとしたら適した月齢になっていないのかもしれませんし、まだその子には早いだけなのかもしれません。
成長には個人差がありますので、多少の遅い早いに一喜一憂するのは、勿体ないです。
それでも毎日繰り返すことによって、自分の名前というものの存在に気づき、呼ばれると微笑み返してくれたりするようになりますので、たくさんお名前を呼んであげて下さいね。
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