『お腹がいっぱいなのに、常に指しゃぶりをするようになってきた』
『常に指しゃぶりをしているので、口の周りが荒れてしまっている』
『指以外にも、何でも口に入れてしまわないか心配』
こんな悩みありませんか?
赤ちゃんの指しゃぶりは誰もが通る道と言っていいほど、多くの赤ちゃんに見られますよね。
自然に治まるだろうと思ってはいても…
『よだれにより肌荒れがひどくなる一方で、皮膚科の薬を塗ってもいたちごっこでなかなか快方に向かわない』
『幼稚園に入る歳なのに、未だに指しゃぶりが落ち着かない』
『指しゃぶりの時間が長いので、歯並びが悪くならないか心配』
など、心配事は減りませんよね。
多くは自然に治まる事が多いとはいえ、周り子がしていないのにうちの子だけ…と、ついつい比べてしまいがち。では、なぜ指しゃぶりをするのでしょうか?
今回は、指しゃぶりの原因とやめさせる方法を紹介したいと思います。
なぜ指しゃぶりをしてしまうのか?
赤ちゃんが指しゃぶりをする原因はいくつかあります。
条件反射・本能的なもの
赤ちゃんが特に教えずともおっぱいや哺乳瓶に吸い付くのは、「哺乳反射」と呼ばれるもので、本能的に備わっている反応になります。
その為、その反応と同じように、無意識のうちに似たようなものを見付けると吸い付いてしまう事が多くあります。指しゃぶりもその延長で、乳首などと同じような感覚で指しゃぶりをしてしまうのです。
この場合は、時期が来れば自然と落ち着くことが多いようですね。
唇で何かを確かめている
個人差はありますが、月齢を重ねるうちに、何でも口に入れたがる赤ちゃんがいますよね。
これは発達段階で「口唇期」と呼ばれるもので、まだ視力が発達途中の赤ちゃんに見られる反応です。目ではなく、唇で確かめているんですね。
唇に感じる刺激によって何かを確認しているので、自分の指も同じようにしゃぶって確認している事もあります。
この場合も、時期が来れば自然と落ち着くことが多いです。
安心感を得ようとしている
赤ちゃんが授乳中にうとうとしてそのまま眠ってしまうのは、ママのおっぱいに安心感を感じているからです。
指しゃぶりもそれと同じ傾向で、お腹が空いた時や眠くなってきた時、甘えたい時など、安心感を得るために指しゃぶりをしてしまうのです。
この場合も、時期が来れば自然と落ち着くことが多いですが、中にはこれが癖になってしまい、幼稚園に入る頃になっても続いてしまう事もあります。
ストレスや家庭環境の問題
多くは成長とともに落ち着いていくのですが、小学生になっても、もしくはもっと大きくなってからも指にタコが出来るくらい指しゃぶりをしてしまう時は、精神的にまたは家庭内に何らかの不安や問題を抱えている事があります。
その場合は、ためらわずに医師に相談してみて下さいね。
指しゃぶりの対策方法
ここからは、指しゃぶりの上手な対策方法を紹介したいと思います。
子供と同じ目線で声を掛けてあげる
指しゃぶりは、たいてい3歳くらいまでには自然と落ち着くと言われていますが、幼稚園の入園も控えているしと、この時期に指しゃぶりの対策を考えるママさんが多いようです。
この頃ならお話も上手になり、周りが話している事も理解するようになってきていますよね。
その場合は、まず
「お腹にバイキンマンが入っちゃうよ」
「指が痛い痛いになっちゃうよ」
など、声を掛けてあげましょう。
「汚いからやめなさい!」と、叱るのは逆効果になってしまう事が多いです。
あくまでも、自分から辞めるようにしてあげましょう。
そして、出来たら必ず褒めてあげましょうね。
おしゃぶりを使ってみる
おしゃぶりも長く使いすぎると歯並びや顎の発達に異常をきたす事もあると言われます。
しかし、いろんな場所を触った指をしゃぶるのは衛生面でも心配だという方は、おしゃぶりを使ってみるのも一つの手です。
一時的な救世主として使い、少しずつおしゃぶりを使う時間を短くしていくのも効果的ですよ。
おしゃぶりも求めなくなると、指しゃぶりも自然と落ち着いている事も多いようです。
違うおもちゃに興味を示してあげる
指しゃぶりが一人遊びの一種になっている場合などは、手遊びが出来るようなおもちゃを与えて、それに集中させてみましょう。
気に入ってずっと遊んでいるようなら大成功。指しゃぶりの事を忘れてくれるのも早いですよ。
こまめにスキンシップを
安心感や寂しさを感じた時に指しゃぶりをしてしまう場合は、こまめにスキンシップを取り、お子様との時間を増やしてあげて下さい。
指しゃぶりをしそうになったら絵本を読んであげたり、オモチャで一緒に遊んで気を紛らわせてあげましょう。
母親からしたら十分にスキンシップをしているつもりでも、子供の側からしたら、もっともっとかまって欲しいと思っているものです。
まとまった時間がとれなくても、1日10分でもいいから、子供が満足するようなスキンシップの時間を過ごせるといいですね。
身体をいっぱい動かすようにする
よく「眠る前は指しゃぶりしないと眠らない…」なんて聞くことがありますが、この場合は身体をいっぱい動かして疲れさせればコテンっと眠ってしまい、指しゃぶりも徐々にしなくなる場合もあります。
添い乳で眠っていた子は特に、卒乳後などに口さみしくて指しゃぶりをしないとなかなか眠ってくれなかったりしますよね。
そんな時は、とにかく沢山遊ばせて体を疲れさせて、布団に入って即眠ってしまうようにしてみましょう。生活リズムを作る事にも繋がりますので、一石二鳥ですよ(笑)
まとめ
赤ちゃんの頃は微笑ましく見ていられる指しゃぶりも、大きくなってもなかなか落ち着かないと心配になってしまうのもです。
昔は、からしやワサビを塗ったりして強制的に辞めされることも多かったですが(笑)
あくまでも自然に落ち着くように、お子様の傾向や時期に応じて上手に改善させていきましょう。
そして、上手に出来たら褒めてあげましょうね。
指しゃぶりをきっかけに、お子さんとの時間を作る事が出来たり、絵本を読んだりすることで言葉を覚えたり、新たな成長を見る事も出来ますよ。
コメント