「エスカレーターがある所ではいつも抱っこ…」
「もうすたすた歩けるのだから、エスカレーターにも自分で乗ってほしい」
「エスカレーターってどうやって乗せたら良いの?」
お出かけの際にエスカレーターの前で緊張してしまう我が子を見て、こんな悩みはありませんか?
そういつもいつも乗る機会があるわけではないので、練習なんて出来ないしとも思ってしまいますよね。
でも、
「何がどう怖いと思っているのかわからないし…」
「もう少し大きくなれば自然と乗れるようになるでしょ」
「何事も挑戦だから、嫌がってもエスカレーターで練習させなくちゃ」
と、お子さんの気持ちに寄り添わずいると、この先もずっとエスカレーターに乗れなくなってしまう可能性も出てくるだけでなく、エスカレーターに乗っている他の方にも迷惑をかけてしまうことになってきます。
そこで今回は、エスカレーターの乗り方と3歳児がエスカレーターにチャレンジできる方法をご紹介していきます。
お子さんとエスカレーターに乗る時は
私たち大人は普段何気なく乗っているエスカレーターですが、まだ小さいお子さんには「怖い」という思いを持ってしまうことがあります。
お母さん・お父さんの中には、自分も子どもの時は怖かった…という経験がある方もいるのではないでしょうか?
まずここでは、乗る前に知っていてほしい乗り方について確認していきます。
大人1人で乗るときならばあまり気にしなかったことかもしれませんが、親の立場になると気を付けなければいけないことがあります。
それは、
- 必ずお子さんと手を繋ぐ
- 前を向いて乗る
- エスカレーターでは歩かない・走らない
- 手すりをつかむ
どれもお子さんを危険な目に合わせないために気をつけたいことです。
最近はエスカレーターでの事故も多いですよね。
エスカレーター上で転んだり倒れたりして怖い思いをしないよう、今一度乗り方を確認し、お子さんにも伝えていきましょう。
初めてエスカレーターに乗る頃
どこでも歩けたり、階段をすいすいと登れたとしても、動いているエスカレーターにすいっと乗るのは初めてでは無理です。
動いているものに乗るにはタイミングが重要で、そのタイミングを上手く掴めないので、子どもにとってエスカレーターは“むずかしい”・“怖い”という思いを持ってしまいます。
初めてエスカレーターに乗る頃から慣れてくるまでは、お子さんの両脇を持ち、掛け声とともに持ち上げてジャンプするようにしてあげると良いでしょう。
大人が持ち上げるので、お子さん自身はジャンプが出来なくても大丈夫です。
重要なのは、“そろそろ乗るよ”という合図の掛け声…「せーの!」や「いちにーのさん!」などお子さんも一緒に言えるものが良いです…と、“掛け声のタイミングで乗るんだ”ということをお子さんが理解してくれることです。
一緒に乗っているうちに、エスカレーターに慣れてきたかなと感じたら次のステップに行ってみましょう。
慣れてきたかな?の目安は、
- エスカレーターは怖くないと思える
- 一緒に掛け声が言える
- 自分でも乗りたいと言う
などです。
「まだ怖い」・「お母さん(お父さん)がジャンプってして」とお子さんが訴えている時は、無理に次のステップに行かないで、お子さんの気持ちを待っていてあげましょう。
手を繋いで乗る
次のステップとしては、“お子さんの足でエスカレーターのステップに乗る”・“お子さんが自分の足でステップに踏み出す”ということです。
方法としては、お子さんと手を繋ぎ、今までしてきた掛け声とともにステップに踏み出します。「いちにーのさん!」の掛け声の場合だと、「さん!」の時に踏み出します。
一見簡単なようですが、お子さんにとってはドキドキして踏み出せない場合もあるでしょう。
その時には無理をせず今まで通り両脇を持ち上げて乗せてあげてください(後ろに乗る方が並んでいた場合は危険なので)。
お子さんと手を繋いで乗る場合、ジャンプは禁物です。
大人が両脇を支えていないので、ステップからお足を踏み外したり、転んだりする危険性があるからです。
必ず歩いて一歩を踏み出すようにしましょう。
公園などで遊びながら練習
エスカレーターに乗る機会というのは、子どもの生活範囲内ではそう多くはないですよね。
エスカレーターに乗るためだけの練習というわけではありませんが、お子さんの運動能力を遊びながら高めることは出来ます(運動神経向上の効果をあげるものではありません)。
公園にある遊具には、ブランコやすべり台、シーソーなどの基本的な遊具の他に、つり橋(渡るとぐらぐらする橋)・平均台・タイヤの遊具(タイヤが土に半分埋まっていて何個も並んでいるもの)などもある公園もありますよね。
ちょっと不安定な遊具にバランスを取りながら歩いたり登ったり跳んだり(最初はお子さんと手を繋いだり、支えたりしながら)、また少し高い位置からジャンプしたり(こちらも最初は手を繋いで支えてあげたり)…という体の力の使い方は、子どもにとっては普段の日常生活の中ではあまり意識していない行動ですが、基本となる体の使い方になります。
これを一緒に遊びながら高めていくことが、エスカレーターに乗れるようになる直接の解決法になるわけではありませんが、エスカレーターに踏み出す動きに似ているので、不安定なものに挑戦出来る自信になってくるでしょう。
まとめ
我が子もエスカレーターは「怖い怖い」とばかり言っていました。
自分の足でステップに踏み出すことが出来たのが3歳半過ぎ頃でした。
それまではずっと両脇を支えて「せーの、ぴょん!」でした。
3歳半過ぎに急に「手を繋いで乗れそう!」と言いだし、あっけなく乗れた子どもに親は「??」。
色々と思い返しているうちに、公園で毎日遊んでいた“タイヤぴょんぴょん歩き”が関係していたのでは?と思いあたりました。
等間隔で置いてあるタイヤの遊具の上を手を繋ぎながら歩く…まさにエスカレーターのステップに乗る最初の一歩の動きでした。
最初は怖がって出来なかったものの、何度も何度も遊んでいるうちにどんどん上達していった姿に「あぁ、なるほどな」と思いました。
“エスカレーターに乗れるように!”とこちらが思いながらだと、自然と子どもにはプレッシャーが伝わってしまうものなので、焦らずお子さんの気持ちを見落とさずにチャレンジしていけると良いですね。
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