『2歳になり、イヤイヤ期も相まってか、自分の思い通りにならないと叩くようになってきた』
『一人でおもちゃで遊んでいても、上手く出来ないとすぐにそのおもちゃを投げつけてしまう』
『辞めさせようとすると、逆に火をつけてしまうのか、余計に暴れまわってしまい手をこまねいている』
こんな悩みありませんか?
2歳から3歳くらいのお子様はイヤイヤ期に入り、基本的に親の言う事を聞かなくなる時期はありますよね。しかし、それだけではなく手を出すようになってしまうのは、さらに頭が痛くなってしまうもの。これがなかなか落ち着いてくれないと…
『周りの人に迷惑をかけるのではないかと思い、なかなか外に出掛けられなくなってしまった』
『幼稚園に入っても、お友達と仲良く出来ず、すぐにカッとなってお友達や先生を叩いてしまうかもしれない』
『子供が親の真似をしていると思われてしまい、家で虐待をしていると疑われてしまった』
など、あらぬ疑いをかけられたり、子供の新しい環境での生活も心配になってしまいますよね。
今回は、2歳児が叩いてくるとき、知っておきたい5つの原因と3つの対処法についてまとめてみました。
子供が叩いてくる5つの理由
自分の気持ちを伝えられないもどかしさ
早い子だと2歳になれば様々な言葉を覚え、大人顔負けの会話をする子もいますが、一般的にはまだまだ単語を数個つないでいくか、発音によって違う言葉に聞こえてしまったりと、親も解読するのが難しい事も多い時期です。
また、色々な事に興味を持つので、「あれもしたい、これもしたい」という欲求も増えていきます。
しかし、その気持ちを上手く伝えられず、親も自分が思っている行動を取ってくれない事へもどかしさを感じてしまいます。
例えば、まだおもちゃで遊びたいのに、親がご飯の時間だと片づけてしまった時、子供は嫌がりますよね。
それがイヤイヤ期の時期だといつものご飯を食べたくないイヤイヤだとスルーしてしまいがちですが、お子様はおもちゃで遊びたい事を言葉に出来ないので、叩いたりおもちゃを投げたりという行動に出てしまうんですね。
洋服やおもちゃが気に入らない
2歳くらいになってくると、様々な好みやこだわりが出てきます。
女の子だと、今まで用意していた洋服をすんなり着てくれたのに、自分で選んだ好きな洋服しか着てくれなくなったり、男の子は好きなキャラクターのおもちゃでしか遊ばなくなったりと、お子様にも変化が見えてきますよね。
しかし、そんなに毎日好きな物ばかり与えてもいられないのが現実ですよね。気に入らない物を無理矢理着せられたり、与えられたりした時に、それを投げたり、ママの事を叩いたりして訴えている事があります。
『貸して・どうぞ』がまだ分からない
お友達と一緒に遊んでいたり、公園に遊びに行った時など、遊具やおもちゃの譲り合いがまだ上手く出来ない時に、自分の欲求が先に出て叩いてしまったり、無理矢理横取りしてしまったりする場合です。
もちろん、いけない事だと教えなければならないのですが、2歳前後ではまだ上手に出来ないのは仕方が無い事です。
この場合、故意に叩こうとしているのではなく、あくまでもおもちゃや遊具が欲しいという欲求からなので、自分の目的を果たしたい方法となってしまっている場合が多いようです。
コミュニケーションの取り方が分からない
うちの娘もそうなんですが、まだ自宅保育中なので、まだお友達とのコミュニケーションや距離感がまだ上手に出来ないようです。
託児所などに行っても一緒に遊びたいのだけれど、お友達が近づいてくると逃げてしまったり、誰も使っていないおもちゃや場所で遊ぶ事が多く見られます。
また、一人で遊びたいのに、自分のテリトリーに他の子が入ってくると、邪険にするようにお友達を手で払うようなしぐさをする時もありました。
このように、まだ上手にコミュニケーションが取れなかったりすると、どうしていいか分からずに距離を取ってしまい、その方法が過激に感じてしまう事もあります。
誰かにかまってもらいたい
一人遊びも長くなってきたし、やる事もありかまってほしい時にしっかりと子供との時間を取ってあげられないと、子供は寂しさや欲求が満たされないイライラを感じてしまう事があります。
そのような時に、オモチャを投げたり、叩いて抵抗してみたりという行動が見られる事もあります。
そうすることによって、自分に注目を集めてかまってもらうきっかけにしたいのです。
子供が叩いてきたときの3つ対処方法
場所を移動して話を聞く
興奮状態では頭ごなしに叱っても逆効果です。
まずは場所を移動して気持ちを落ち着かせ、しっかりと子供の目を見てゆっくりと話してあげて下さい。気持ちを話せるくらい会話が出来るのであれば、話を聞いてあげましょう。そして、なぜそんな事をしてはいけないのかという事を教えてあげましょうね。
また、自分の子供が何がしたかったのかを理解してあげて下さい。
「○○ちゃんのおもちゃを貸してもらいたかったんだよね?」
「その時は貸してくれる?一緒に遊ぼうって言うんだよ」
先ほど、述べたように子供は他の人が使っているおもちゃが欲しくても、それを自分で使う方法がわからず、強引な手段に出てしまうことがあります。
他の人が使っているものを欲しい時は、どのようにコミュニケーションをすればいいのかという方法を具体的に説明してあげて下さいね。
あえて同じことをしてみせる
もちろん手加減は必要ですが、叩かれたら痛いという事を分からせるのも一つの方法です。
自分がされて嫌な事は他の人にもしてはいけないと言う事を教えてあげて下さい。
おもちゃも無理矢理横取りしてみて下さい。
そして、「こんなことされたら痛いよね。嫌だよね。悲しいよね。」と、淡々と話してあげましょう。このときに、大切なのはママが攻撃的に話しては意味がありません。あくまでも冷静に話してあげて下さいね。
コミュニケーションをしっかりと取る
かまってほしいという気持ちから、乱暴な行動をしてしまう場合は、しっかりとコミュニケーションを取る時間を確保して下さい。
いつもより10分でも20分でも長く一緒に遊ぶだけでも、お子さんの気持ちは落ち着くものです。
その中で、
「貸して」
「いいよ」
「はい、どうぞ」
などを遊び感覚で教えてあげるのも良いかもしれませんよ。
そして、上手に実践出来たらしっかりと褒めてあげて下さいね。
まとめ
我が子がすぐに叩いたり、物を投げつけたり、このまま大きくなっても落ち着かなかったら、お友達に怪我をさせてしまわないか…と心配になり、厳しく叱る。
もちろんこれも大切な事ですが、まずはなぜそんな行動をしてしまうのかを理解してあげる事が重要です。
必ず理由はありますので、お子さんの行動や様子をしっかり把握して、親子のコミュニケーションをしっかりと取っていきましょう。
イヤイヤ期の頃は、まだ会話のキャッチボールも上手く出来ませんので、乱暴な行動がお子さんの訴えである事も多くあります。
強制的にいう事を聞かせるのではなく、何がしたいのか問いかけてあげましょう。
そうする事で、気になる行動も少しずつ落ち着いていきますよ。
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